- 機をクランク角240°~250°に止める。
- 1番の杼箱を出しボックススタンドロットのネジを調節して杼摺り面と一致させる。
- Aエキセンを回して2番の杼箱を出し、杼摺り面と一致しているかどうかを調べる。
- たとえば2番の杼箱が2mm高いときは、その半分1mm高く1番の杼箱を高くすればよい。
- 機をクランク角280°に置き、スタンドロッドピンを少し弛める。
- 機をクランク角250°に置き、レギュレーティングボルトを右回りに回し1番の杼箱が杼摺り面より1mm高くなるまで調整し、機を280°に置いてスタンドロットピンを締める。
- どちらの杼箱も同じ1mmの差になるまで調整し、最後にボックススタンドロッドのネジで杼摺り面と一致させる。
- 2番の杼箱が2mm低いときはその逆で1番の杼箱を1mm低くすればよい。その時はレギュレーティングボルトを左回りに回す必要がある。
- 次に、Bエキセンを回して3番の杼箱を出して杼摺り面との高低差を調べる。あとは2番の杼箱を調整した時と同じように、
1番・3番の差を同じにして最後にボックススタンドロッドで杼摺り面と合わせればよい。
- 4番に杼箱は3番までの杼箱が杼摺り面と一致していれば必然的に一致する。
- 津田駒織機の8×8以上などには杼箱交換終了時にエキセンの振動を防止するために、大・小のレギュレートカムが取り付けてある。
- このカムが付いていると手回しで機を回転できないのでクランク角260°で最初にこの大きい方のレギュレートカムのネジを弛めて図のように5mmの間隔を開けておく。
- 図のように本来は杼箱交換終了時に大・小のレギュレートカムは30mm重なるように取り付けてある。これにより杼箱交換の時期のズレを防いでいる。
- 最初の両4の織機調整に準じて1-2,1-3,3-5,5-7,7-9,9-11と合わせていけば偶数の杼箱は自ずから合う。
- 杼箱調整は困難を極めるが最小限0.5mmほど杼箱が杼摺り面より高くても織るには支障はないが、低い時はスクイが出来たり杼が飛ぶことがあるので注意すべきである。
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